2016-11-30 UVERworld ガイシホール
すごく今さらなんですけど、去年UVERのライヴに行ったときの話をします。
約1年前、3年ぶりにUVERworldのライヴに行ったときに誓ったことがあって。
もう一度、あの頃の気持ちを取り戻す。
何が悔しかったのかは言葉じゃうまく言い表せなくて。
過去曲中心のセットリストで、ずっと聴きたかった曲達を生で聴けたことはすごく幸せだったし満足していた。
それでも、最後の5曲は悔しかった。
周りの熱量というか、UVERworldが好き。という気持ちがなんだかここにいる人達より負けてるように思えて。
そんな悔しい思いをして約1年。
アリーナツアー、日本ガイシホール2日目に行ってきました。
今回は初めてチケットを紙ではなく電子チケットで購入してみました。
アプリをインストールし、まずは自分のアカウントを作成。
メールで届いたチケット引換番号を入力するとチケット受け取り完了。
あとは座席番号が公開されるのを待つだけ、という感じでした。
実は一週間前にゴールデンボンバーでガイシに来てたんだけど、行きの電車が踏切の非常ボタンが押されたとかで到着予定より30分くらい遅れたので、今回はそんな予期せぬ事態に巻き込まれても時間に余裕が持てるように開場1時間前に会場に着くように向かいました。
みんなも油断は禁物だよ!
なにが起こるか分からないからね~~
で、着いたらとりあえずトイレに行って物販へ。
もうほとんど残ってないかな~って思ってたら意外と残ってたので安心。
そんなこんなで開場時間になったのでアリーナ入場入口へ。
いつもはここで紙チケット握りしめてるところだけど、あいほんの電子チケットアプリ起動してチケット表示して待機。
充電さえあれば電子チケットでの入場も悪くないな~~と思った。
私は心配性なので紙チケットだと何回も持って来たよね?!って確認しちゃうし、入場待機してる時に紙チケット持ってる間も風で飛んだらどうしよう!とかいらんこと考えちゃうし、電子チケットならほんと充電があれば、あいほんが突然壊れなければ、そんな不安一切ないからいいな~~って。
充電とあいほんの故障が大いに不安ですが!!!!
まあ形として手元に残したいなら紙チケット一択だね。
アリーナに入ってまず思ったことは、めっちゃくちゃ暑い!!!!だった。
この日そんなに寒くなかったのに会場は多分暖房が入ってて、これからライヴする気温じゃない!!!!!って思った。
で、席に着くと思ってたより悪くなくて、多分今までで一番ステージに近かったと思う。
ここからまた約1時間、ひたすら待ちました。
ふっと上を向くと、dRⅡさんも載せてたあの天井がそこにはあって。
すっごく大きく見えた。
飲み込まれそうなほど大きかった。
スクリーンの時間が18:29:00になると、自然と歓声をあげ、立ち上がるCrew達。
そして10秒前からのカウントダウン。
- WE ARE GO
- I LOVE THE WORLD
- Don't Think.Feel
- エミュー(映画・新宿スワン主題歌)
- ENOUGH-1
- LONE WOLF(新曲)
- Forever Young feat.UVERworld
- KINJITO
- 一滴の影響(アニメ・青の祓魔師OP)
- Colors of the Heart
- ace of ace
- ALL ALONE
- 7日目の決意
- ほんの少し(新曲)
- 和音(short ver.)
- over the stoic
- 在るべき形
- CORE PRIDE
- ナノ・セカンド
- PRAYING RUN
- 零HERE~SE~
- IMPACT
- 終焉(新曲)
- DIS is TEKI
- Ø choir
一曲目は『WE ARE GO』。
歌詞を間違えたわけじゃないけど、TAKUYA∞さんがうぉおっお~~っていうとこのタイミングを間違えたんだったかな?一曲目からそんな感じで、ちょっと微笑ましい瞬間があったり。
『Don't Think.Feel』やってくれたのは結構嬉しかった!
初めてUVERのライヴ行った時がまさしく『THE ONE』がリリースされた頃のアリーナツアーで、その時は全然アルバム聴きけてなかったから『Don't Think.Feel』やられてもこの曲知らない・・・ってなってたんだけど、数年の時を経てこの曲をライヴでやってくれることがこんなにも嬉しい瞬間が訪れるなんて思ってもいなかったから、なんだか感慨深くて、ちょっぴり泣けてきたりもした。
新曲『エミュー』は、あ~~新宿スワンっぽいな~~~~という印象(語彙力皆無)
『Collide』のような激しい感じではなかったんだけど、作品の世界観に合いそうな感じでした。
『LONE WOLF』は、この日聴いた新曲たちの中で一番好きだと思った。
会場の照明がとても綺麗で、素敵なバラードだった。
何よりも歌詞がすごくて。
こういう人だから、私は彼が好きなんだよなって改めて思い知らされた。
「いつか自分の子供に大事なことを教える時お前と居た日々の事ばかり話してやりたいよ」って歌詞が本当にもう泣けた。
なんかもう本当に本当に、彼はCrewを愛しすぎてると思う。
こんなに愛されていていいのかと思ってしまう。
また聴きたいな、途中で狼の遠吠えみたいなとこ、それに合わせてTAKUYA∞さんもマイクを通さずに遠吠えしてたのが印象的。
本当にこの曲が一番好きだと思った。
この曲が終わるとTAKUYA∞さんは「ごめん俺さっき嘘ついた!!!AK-69来てんだよ!!!」って言って『Forever Young feat.UVERworld』をやってくれた。
最初のMCの時だったかな?名古屋1日目がすごくよかったんだよって言ってて。
「AK-69くんも来てくれたし。今日は来てないんだけど。」ってTAKUYA∞さん言ってたの。
だから来てないと思うじゃん?来てたんですよ、しかも曲終わってからTAKUYA∞さんも「俺も7曲目まで知らなかったよ!」って言ってた(笑)
「まあ、サプライズってことで。」って言われたけど、本当に7曲目になるまでTAKUYA∞さんも知らなかったのかは謎。(笑)
で、次にやってくれた曲がとても意外で、でもとても嬉しかった!!!
『KINJITO』
あのイントロが聴こえてきたときは耳を疑ったね。
『一滴の影響』は、このライヴの数日後にアニメ青の祓魔師のOPに決まったと発表があって。
そして次にやった曲がこの日一番の衝撃だった。
TAKUYA∞さんが、懐かしい曲いこうか。だったかな?そんなことを言って、何がくるんだろう?って思った時に聴こえてきたのは『Colors of the Heart』だった。
まさかね、まさかやるとは思わなかったよね。
ライヴ前日、何かの間違いで昔の曲やらないかな〜〜とは思ってたんだけど、まさかやるとはね。
その次も『ace of ace』だったし、ほんと嬉しすぎた!!!
そして『ALL ALONE』。
スクリーンには「1秒先 向かう者と ただ訪れる者」の、ライヴのためだけの映像が流れてた。
そしてMCへ。
「この曲が出来てもう3年。いつかセトリから外さなきゃと思ってる。」
そう思いながらもライヴでやってしまうのは、何より自分自身に訴えかけてるからだと、そんな感じのことをTAKUYA∞さんは言っていて。
そして『7日目の決意』がはじまるのです。
どうして外さなくてはならないんだろう。
常に今日以上の明日を目指してる彼らだからなのかな。
3年経ってもずっとセトリに君臨し続けてる『7日目の決意』は、きっといつ聴いても沁みると思うんだ。
『ほんの少し』に入る前のMCは個人的に面白かった。
正直に言うけど『7日目の決意』までのレポは行ってすぐ書き溜めてたやつだから記憶も今より確かなんだけど、ここから書くレポはライヴ行って約9か月後の私が書くから本当にこんな感じなこと言ってたんだよ感覚で受け止めてほしい。
「俺は、人より少しだけ強く出来てるみたいで。」
なんだなんだ?って思ったら、「ありがたいことに後輩とか、人から相談されることがよくあって。何かをやりたいんだけど、迷ってるとか、自信が無いとか。申し訳ないんだけど俺、やればいいじゃんって思っちゃうんだよね。何を迷うことがあるの?って。」って言ってて。
だよな!って思った。(笑)
きっと後押ししてほしくてみんなTAKUYA∞さんに相談するんだろうなあ。
やればいいじゃんって言ってほしいんだよみんな。
『和音』『over the stoic』は楽器隊メインのお時間です。
アリーナに設置された小さいステージ?にメンバーが移動してきて、会場後方の人達の近くで演奏してくれるのです。
すごく盛り上がるよね。好き。
『在るべき形』と『CORE PRIDE』は嬉しすぎた。
そして『終焉』で終わりかと思いきやTAKUYA∞さんとのぶちんの言い争いがはじまり『DIS is TEKI』へ。
これライヴだとやっぱりピー音のところは包み隠さず歌うから良いね(笑)
何言ってるか何も分からなかったけど(笑)
ひとつだけ、ああこれ見せちゃうのね・・・っていう画像がスクリーンに映ってて、なんか現実突きつけられたよ(笑)
歌い終わった後TAKUYA∞さん、「やりたいと思ったことは全部やりたいんだよ!」みたいなこと言ってた。
こんな茶番をやるなんて思ってなかったし、笑わせてもらった。
泣けるだけのライヴじゃない、笑いだってあるんだよ最近のUVERは。
そして本当のラストは『Ø choir』。
ライヴ終わって一番に思ったことは、また絶対ライヴ行く!でした。
リベンジできたか?と聞かれたら、できた!と即答できるほど満足でした。
きっともっと書きたいことあったと思うんだけど、日が経ちすぎてて何を書けばいいのかもう分からない(笑)
あ、何の曲の時だったか忘れたし何言ってたかもうあんまり覚えてないんだけど、前に名古屋でライヴした時に遺書を書いた話をしたらしくて。
遺書を書いたって話をしたって言ったら会場シーンってなったんだけど、そしたらTAKUYA∞さん、「前も今みたいな空気になったよ。」って言ってた(笑)
ほんとニュアンスなんだけど、もしこの先TAKUYA∞さんがいなくなったとしても、TAKUYA∞さんに代わるボーカル見つけてUVERworldを続けてほしい。こんな素敵なバンド終わらせちゃダメ!みたいなこと言ってました。
多分過去の私ここの話を一番書きたかった気がする。
悲しいことにほぼ覚えてない。
きっとブログ遡ればその話書いてあるんだけどね、あえて見ないよ私は。
TAKUYA∞さんって本当にすごいよね、私には無い考えを持ってて尊敬する。
好き。
本当に好き。
今年はどんなライヴをみせてくれるんだろう。
またレポ書きますね。
2016-12-24 SHIN EX THEATER ROPPONGI
風は冷たいのに日差しが暖かくて、首に巻いていたマフラーを外してしまうほどだった。
2016年12月24日。
どれ程の人がこの日を待ちわびてたんだろう。
イヤホンから聴こえてくる彼の歌声に思わず涙が出そうになった。
あの日は、曇り空が次第に晴れていく様子を新幹線の窓から眺めているのが辛かった。
そんなことを思い出しながら、私はシンに会うために東京へ向かっていた。
六本木EXシアターに着いて、まずはガチャを1回だけ回した。
当たりが出て生写真1枚貰ったんだけど、私の前の人が何回かガチャやってて、4枚くらい生写真貰ってたから多分あれは殆んどのガチャに入ってたんだと思う(笑)
本当の当たりは「大当たり」のサイン入りチェキのことだねあれは…(笑)
そしてその後は引換場所に行ってグッズを貰いました。
私受取番号2桁だったからなんとも思ってなかったけど、用意されてたダンボール見たら300番台まであってびっくりした。
ていうかグッズをああやって事前にお金払ってあとは会場で引き取るだけっていうのが初めてだったんだけど、これは主流になっていくものなのかな?
他にやってるバンドを知らないから、どうなんだろうか…
すぐ側にお花があったので写真撮らせてもらいました。
前回、シンのライブに花を出そうとした時にシンから「俺がこの名前で戻ってくる時にお願いしたい」って約束をして、遂に今日が来た。
— Ko-ki (@KoukiNishikawa) 2016年12月24日
待たせすぎだわ!笑
まぁ、俺もギリギリの15時に届く予定なんだが…笑
世界で1番カッコ良いボーカリストだと今でも思ってる。
彼といれた事が人生の誇りです。
こーきはTwitterで触れてたから花あるって分かってたけど、れのりょもあるとは。しかも一緒に出してるとは。(笑)
そしてプレゼントBOXという名のダンボールも設置されてたので、ちゃんと手紙入れときました。
あとはロッカーに荷物を預けて開場するまでひたすら暇。ひま。ヒマ。(笑)
六本木駅ふらふらしたりコンビニふらふらしたり。
やっと時間になったのでEXシアターに戻って2階という名の屋上へ。
時間になったらまずA100まではひとりずつ呼ばれ、100以降は10単位で呼ばれて整列しました。
会場は地下3階にあり、とりあえず屋上で整列させられたら階段を降り1階でチケットをもぎ取られてドリンク券を貰う。
フライヤーも貰ったらあとはひたすら階段で地下3階を目指す。といった感じでした。(座席ある人達は地下2階)
中へ入ると、思ってたより広くないと感じた。
ステージには白い幕が張っていて、なんとなくV-NATIONを思い出した。
それからもずっと始まるまでひたすら待機。
会場の準備が遅れているとアナウンスがあったけど、フロアの照明が落とされたのは開演時刻を10分過ぎた18時10分のことだった。
ステージの白い幕には青空と雲が映し出され、大きなスクリーンへと早変わりした。
静かなBGM、次に映し出されるのはスタジオでのリハーサル風景のような映像。
はっきりと顔は映らなくて。
いろんな場面が流れたけど、私はシンが両手で顔を塞いだシーンがとても印象に残った。
苦しかったんだろうなって。
何も言わなくても、たったそれだけの映像で全てを感じとることが出来た。
そして聞こえてくる秒針の音。
きっとそうなんだろうなと思っていた。
シンが一番最初に私達に届けた歌。
『2015.4.29』
演奏が始まっても白い幕はまだそこにあって、優しい照明のおかげでステージの様子がちゃんと見えた。
なぜ幕は下りたままなのか。
その謎はすぐに解けて。
歌詞を映し出すためだったんだ。
ステージに下りたままの幕、これが大きなひとつのスクリーンとなって私達に『2015.4.29』を見せてくれた。
(画像:
)
「ねえ覚えてる?」
そう優しく問いかけて始まるこの曲には、ViViDが解散した日がタイトルとしてつけられている。
シンは何を思ってこのタイトルをつけたんだろう。
HPやYouTubeで公開されているところは何度も何度も聴いていたが、もちろんフルで歌われた『2015.4.29』は初めて聴くメロディーもあって、聴こえてきた、ずっとずっと聴きたかった歌声に涙を流した。
周りからも泣いている声が聞こえた。
でも、曲が終わりに近づくにつれて私の涙は止まっていた。
もっと皆を納得させられる奴になる為に
少し時間を下さい
必ず帰ってくるから
もし今居場所がないって感じてるなら俺が作る
俺の言葉と最後の絵が必ず戻るって約束です
約束です
必ず戻る
「ViViDのシン」がそうTwitterに言葉を残したのが約1年半前。
1年半もの間、ずっと不安だった。
辛くて、悲しくて、私は新しい居場所を見つけてしまったりもした。
それでも、シンが戻ってきたことはやっぱり涙が出るほど嬉しくて。
ここに集まった人達は、どんな1年半を過ごしていたんだろう。
2015年4月29日にViViDは解散して、私達ファンもバラバラになった。
みんな別々の道を歩いてきた。
また会えると信じてどんな道でも歩いてきた。
そしてようやく道が交わり、ひとつになったのが今日なんだと感じた。
だからこそ、待ちに待った新しい始まりの日なのだから、私の涙は知らず知らずのうちに止まっていたんだ。
次の曲は『Jack the Ripper』。
YouTubeでずっと聴いてきた流れだったからなのか、『2015.4.29』からの『Jack the Ripper』はすんなりと耳に入ってきて単純に嬉しかった。
そして、はじまったと思った。
これからシンと過ごす時間が、ようやくはじまったんだと思った。
- 2015.4.29
- Jack the Ripper
- DIRTY HURRY
- WEAKEND
- YELLOW CROCUS
- diluculo
- PARADOX
- RESTART
- TERRITORY
アンコール
- Beauty and the Beast
- RESTART
『DIRTY HURRY』が終わると、会場はシンを呼ぶ声で溢れた。
「あのー、みんなの顔が見れて、今日は何よりも嬉しいです。」
そう話すシンは笑顔で、私達はそれが何よりも嬉しくて。
「あのー、言いたいことがあり過ぎるくらい、時間が経ってしまったんだけど、ようやくこの言葉を胸を張って言えます。ただいま!!」
その力強い言葉に、私達も力強い「おかえり」を返す。
「本当に待たせてしまった。動けるのならすぐにでも動きたかったけど、自分が納得いかない状態で戻ってきたって誰が喜ぶんだろうって。…いろんな人にね、「今何もしてないじゃん!」って言われた。そうなんすよねーって言いながら内心、何も、したくなくてしてないんじゃないって。何度も苦しんだけど、今日みんなの顔見たら全てがチャラになるくらい救われました、ありがとう。」
シンは言葉をつまらせながらも力強く話していて、なんというか、最後に会った時よりずっと強くなっている気がした。
ViViDの頃のMCとはあきらかに何かが違っていて。
シンの、伝えたいんだという気持ちがすごく伝わってきた。
「僕が中学生の時に見た夢は、憧れていた“あの人になりたい”だった。それが今では“あの人を超えたい”と本気で思ってる。僕が今日伝えたいのは、抱いた夢がうまくいくかはわからないし、きっとみんなだってたくさん辛いことや苦しいことあると思う。それでも自分の信念を折らずに頑張り続けたら僕が帰ってこれたように絶対に幸せってあるんだということ。これからの活動をもって、それを僕がみんなに証明していくから!」
「これからの活動」
この言葉をシンの口から聞けただけでも私は嬉しかった。
「次に届けるのは、苦しみの中にいた時期に、少しだけ気持ちが強くなれたときに書いた歌です。『WEAKEND』。」
『WEAKEND』が終わるとステージの照明が落とされ、真ん中に椅子とアコースティックギターが用意された。
その間、客席はずっと静かだった。
シンの名前を呼ぶ声すら無くて、まだみんなが様子を探っているのがよく分かった。
「次の曲は、みんなにどうしても会いたくて、でも会えなくて。そんな日々が続いて、それでもきっと僕の歌や言葉はみんなの側にあるんだと、そう思いながら書いた曲です。「僕を信じて」という花言葉がこの曲のタイトル。『YELLOW CROCUS』。」
後ろにいたサポートメンバーは袖にはけ、ステージにはシンひとり。
シンが弾くアコギの音と、シンの歌声と。
照明は真ん中で歌う彼だけを照らしていた。
シンがソロになって、ギターを弾く意味ってなんだろう。
ドラムがいなくても、ベースがいなくても、たったひとりでギターを鳴らせば歌うことが出来る。
「生きるために歌うのではなく、歌うために生きたい。」
これってつまりはこういうことなのかなって。
そんなの私の勝手な解釈だから、シンがギターを弾く意味を私は今になって気になった。
その後は『diluculo』『PARADOX』と重くてかっこいい曲が続いた。
そしてその熱を帯びたまま『RESTART』。
この3曲のどこかで、ずっと荒い口調で煽っていたシンが「声出せる?」と優しく客席を煽ったときがあった。
シンの始動ライヴで、ほぼ初めて聴く曲ばかりで、まだ始まったばかりのこの曲達をどう染めていけばいいのかなという迷いが私には正直あった。
ViViDはジャンルで言えばヴィジュアル系に属したと思う。
でも、SHINはヴィジュアル系なんだろうか。
そんな迷いから、自分の思った通りにノることが出来なかった部分がある。
『Jack the Ripper』が終わった時だったかな?近くから「やばい、ノリが違いすぎてどうしたらいいか分からない」という声が聞こえて。
きっとその人もバンギャルちゃんなんだと思う。
いろんな迷いから声を出すことも出来ず、「声出せる?」なんて言葉をシンに言わせてしまった。
それが少しだけ、この日のライヴが良いものだったと言うのを邪魔してくるんだ。
それでもシンはずっと楽しそうで、それだけがやっぱり嬉しかった。
本編最後の曲は『TERRITORY』。
「ラストです。この曲は辛かった時に書いた曲。絶対に連れて行くから、みんなも約束。」
全く覚えていないのが悔しいが、この曲はきっとV-NATIONの時最後に歌ってくれた曲。
あの時も、この曲は辛い時に出来た曲だと言っていた。
本編たった9曲。
1時間も経たない間に終わってしまった。
“あっという間”ってまさにこのことを言うんだなって思った。
アンコールの声は、ステージの照明が落とされてすぐに聞こえてきた。
数分すると、グッズのパーカーを着たシンがステージに戻ってきた。
「アンコールありがとーー!」
シンは少し恥ずかしそうに、おちゃめに笑顔でそう言った。
「俺、はっちゃけていこうと思って!なんかさ、もうさ、俺、魂出てた(笑)出ちゃってたと思う(笑)」
本編とは打って変わって笑顔で話すシンに、会場からは「かわいいー!!」という声がたくさん聞こえた。
本当に何も変わってなかった。
相変わらず全てが愛おしかった。
「そういえば、あれだよね、今日クリスマスなんだよね?せっかくだから今日のためにクリスマスっぽい曲を書こうと思ったんだけど書けなかったんだよね。…ハッピーな気分じゃなかったからさ(笑)今なら書けるんだけどな~(笑)だから、クリスマスな曲を歌おうと思って。これは小さい頃、オルゴールで聴いてたのかな?」
そう言って聴かせてくれたのは『Beauty and the Beast』という曲。
シンが歌い始めると、あ~~という声が聞こえてきて、みんな聴いたら分かったみたいだったんだけど、残念ながら私には何の誰の曲なのか分かりませんでした。
映画「美女と野獣」のテーマ曲らしい。
歌い終わってからシンは「クリスマスでもないか。」と一言。
クリスマスソングでもなんでもないのに、クリスマスだから!といってこの曲を選曲するあたりが、ほんと、どこまでもシンだなと思った。
言わなかったら私はクリスマスソングだと信じて疑わなかった。
この曲の後にたしかサポートメンバーの紹介をしてくれたと思う。
ひとりひとり、シンから一言添えられて紹介された。
今日限りのメンバーなのか、これからSHINをやっていくうえで支え合い活動していくメンバーなのかは分からないけど、紹介されている間のステージ上の雰囲気はとても良くて。
この人達がずっとシンの傍にいてくれたんだなって、シンを支えてくれてありがとうと、心の底から思った。
そして最後に演奏されたのは2度目の『RESTART』。
みんなと一緒になりたくて作った曲なんだとシンは言っていた。
本編で演奏された時よりも、アンコールの時の方が楽しかった。
演奏が終わると、会場からはずっとシンを呼ぶ声がして。
シンは両手を広げて何か言いたげにしていたけど、いつまでも続く彼を呼ぶ声を受けて次第に両手を広げるのをやめ、満面の笑顔を見せると右手の人差し指で投げキッスをした。
「約束」
そう言ってシンは右腕を上に挙げ、ゆびきりをしてみせた。
咄嗟に私も右手をゆびきりの形にして挙げた。
(ライヴのダイジェスト映像を見ると、シンは小指で投げキッスをしていました。もしかしたら投げキッスはゆびきりをした後だったのかも。記憶が無くて申し訳ない。)
やがて下手の袖へ行きかけた時、何かを閃いたようにシンが戻ってきて下手のマイクでこう言った。
「せっかくだから人生初のピック投げやっていい?!」
ステージにあったピックを探すも2枚しかなく、「2枚!2枚しかない!」と言ってスタッフから数枚ピックを貰うシン。
上手から真ん中、下手へと次々にピックを投げていく。
出来るだけ遠くへ飛ばそうとしてくれていて、何枚か結構後ろの方まで飛んでいったのが見えた。
最後に投げたピックはかなりの勢いで投げたけど意外と前方の方に落ちていった。
投げている間のシンはとっても楽しそうだった。
全てのピックを投げ終えると、満面の笑顔で手を振り、下手の袖へと消えて行った。
そして全てが終わって時計を見たのが19時20分。
たった1時間10分。
それだけの間しかシンと一緒にはいられなかった。
本当にあっという間で、幻だったんじゃないかと思うくらいだった。
私達はこの日、シンと新しい「約束」をした。
彼はその「約束」を、自分の首を絞めることになるかもしれないと言った。
絶対にそんなことにはさせない。
どれだけ時間がかかってもいい、また武道館のステージに立つという目標が彼を突き動かす原動力なら、私はずっと彼を支え続けていきたい。
シンが歌う場所が私達の居場所で、それはシンに会えなかった約2年という歳月が、もう2度と失いたくないものなんだと強く感じさせた。
たくさんの壁にぶつかって強くなったシンは素敵で、そんなあなたをまた見れる日を楽しみにしています。
すぐにでもライヴの感想をシンに伝えたかったけど、Twitterで伝えるにはあまりにも文字数が少なすぎて、だからこのブログを私がシンに伝えたかった感想とします。
もう何も迷わないよ、ずっとついていくから。
離れない。
これは私の勝手な「約束」。
lineblog.me( ↑ 勝手に参考にさせていただきました。素敵な記事なのでぜひ読んでください。)
2016-9-17 RENO ell.SIZE
約一年ぶりにれのさんのライヴに行ってきました。
会場は去年と同じくell.SIZE。
18時過ぎにライヴはスタートしました。
まずはサポートメンバーが出てきて、れのさんの登場。
セトリは覚えてないです、ごめんなさい。
今回、名阪だけは都さんも加わり5人編成のバンドとなっていました。
「いつもはアコギ使ってやったりしてたけど、今回は都さんもいるので久しぶりにエレキで弾きたいと思います。」
そういって演奏されたのは『apollo』『Milky way』の2曲。
『apollo』はオレンジの照明がよく似合うね。
演奏が終わると、静かにれのさんは喋り始めた。
「いつもはアコギ使ったりして曲の雰囲気変えたりしてるんですけど、どうしたら毎回違うものを届けられるのかっていうのを常に考えていて。まだ曲が少ないから、毎回来てくれてる人達には申し訳ないけど同じ曲しか聴かせてあげられない。そんな中でどうしたら同じ曲で違う何かを感じてもらえるんだろうって。…解散して1年半、ソロになって1年半。支えてくれたみんなには本当に感謝してます。そんなみんなのために、心を込めて弾きます。…『White page』。」
れのさんが話してる最中、都さんがバックで『White page』を弾いていて。
れのさんの話の内容とそのピアノの音色がものすごく合っていて。
泣かずにはいられなかった。
れのさんは都さんがピアノを弾き始めたとき少しだけ言葉を詰まらせたんだけど、なんとなく、れのさんもあの雰囲気に飲まれて泣きそうになったのではないかと思った。
きっと本当は上に書いたこと以上にれのさんはもっと素敵な言葉を言っていたんだけれど、私が泣いてしまったので覚えてないんですすみません。
皆はきっととても嬉しい事だね。
— RENO_OFFICIAL (@reno_guitarlife) September 4, 2016
…まぁ長い間待たせたんだからその分しっかりと音楽で皆と一歩ずつ歩いてって欲しい。
何かわからないけど、勝手に背負ってた物をやっと託せそうだ…というかこれは君じゃないとダメだろうと感じた
…託す代わりに死ぬ気で背負ってけ
おかえり
シン
あ…全部は託さないぜ。
— RENO_OFFICIAL (@reno_guitarlife) September 4, 2016
俺だって止まらずやり続けるという半端じゃない覚悟でずっとギター一本で音楽やってきたんだ。
これからも、変わらず進み続けるよ。
だから応援よろしくね。
このMCを聞いて、やっとこのツイートの意味が分かった気がする。
れのさんが解散後、すぐにソロで始動したことも。
この話の流れで弾く『White page』の意味も。
きっとこの先、何度『White page』を聴いても泣くと思う。
れのさんが“勝手に背負ってたもの”ってなんだろう。
好きなバンドに解散され、行き場の無くなった私達を最初に導いてくれたのはれのさんだった。
それを考えたらなんとなく、何を背負ってたのか分かる気がする。
そしてそれをシンに託す意味も。
あの日からの1年半は、とても長かった。
解散を受け入れるのに、思っていた以上の時間を費やした。
もしかしたらまだ受け入れられていない人もいるのかな。
自分の中で「ViViD」という存在は消し去ることができない、永遠に記憶に残る愛していたバンド。
でもね、正直ライヴが始まるまでは「れのさんのライヴはこれで最後になるかもしれない」って思ってた。
ViViDがいなくなった心の穴を埋めてくれるバンドを見つけた。
そのバンドのために今は全力を注ぎたくて、だかられのさんは最後になるかもしれないって。なんとなくそう思ってた。
でもそんな感情、幕が開いてれのさんがギター弾いてるとこ見たら無くなってた。
いいじゃん、両方愛せば。って思った。
名古屋が好きだと言ってくれるれのさんのことだから、きっとまた名古屋に来てくれる。
だったらためらわず会いに行けばいいじゃん、何も難しいことじゃない。
この日、アンコール2曲目で『69-Ⅱ』を演奏してくれた。
ViViDの曲はもうやらないかも…って思ってたのに、れのさんはやってくれた。
曲数が増えたらいつかやらなくなるのかもしれない。
それでも私はたまにでいいからViViDの曲をやってくれたら嬉しいなと思う。
だってれのさんがこうしてギターを弾いていられるのはまちがいなく「ViViD」というバンドがあったおかげだから。
無かったことになんてしてほしくない。
今回約1年ぶりにれのさんのライヴに行って思ったことは、彼と、彼を支え続けてるファンは強くて素敵だということ。
久しぶりに触れたれのさんのギターの音は、やっぱり好きな音だった。
そしてその隣に居るのは変わらずりょーがくんで。
MCでれのさんに、りょーがは地方でホテル泊まってても必ず俺の部屋に来て酒飲んで酔っぱらって一緒のベットで寝ると暴露され、ついに事務所の人にもホテルの部屋れのと一緒でいい?って聞かれたって言ってた(笑)
れのさんとりょーがは良い意味で変わらずずっとこの関係でいてほしい(笑)
サポートしてくれてる大桃さん、前田さん、都さんにも感謝!
また名古屋に来るときは、れのバンドに会いに行きます。絶対に。
そして、これは余談になるのかもだけど9月4日にシンが戻ってきましたね。
私が彼のツイートを見た時は、ちょうどその日行くバンドの好きなメンバーに手紙を書いてるときでした。
感情がめちゃくちゃになりました。
あー、やっぱりなんだかんだ言って私はシンが一番好きだったんだなと気付いた瞬間でもありました。
最後に彼の姿を、彼の歌声を聴いてから一年が過ぎていた。
12月24日、どうか彼を一途に待ち続けた人が会いに行けますように。
もし奇跡的にチケットが取れたら私もEXシアターに駆けつけます。
そしたらまたここにレポ載せますね。
シン、おかえりなさい。