2015-12-6 UVERworld エコパアリーナ
3年ぶりにUVERworldのライヴに行ってきました。
エコパ2日目のセトリはこちら。
- 儚くも永久のカナシ
- 激動
- Roots
- Home微熱39℃
- ハイ!問題作
- earthy world
- Nitro
- EMPTY96
- ~流れ・空虚・THIS WORD~
- いつかのメリークリスマス・LOVE涙色・Yeah!めっちゃホリディ(全てワンフレーズ程度)
- 体温
- SORA
- D-tecnoRize
- CHANCE!04
- THE OVER
- over the stoic
- 99/100騙しの哲
- DISCORD
- WANNA be BRILLIANT
- I LOVE THE WORLD
- Collide
- 零HERE~SE~
- IMPACT
- Ø choir
席はアリーナの後方、ステージなど全く見えない場所(笑)
エコパは今年の夏にゴールデンボンバーで来てるけど、おもしろいくらいにファン層が違った。
ゴールデンボンバーは女子8割男子2割、若者7割親世代3割って感じなんだけど、UVERは女子5割男子5割、若者9割親世代1割って感じでまあ熱気が凄い(笑)
今まで行った他のアーティストのライヴも、3年前のUVERのライヴでも、男子より女子の方が圧倒的に多かったのに、もうUVERのライヴは女子も男子も半々って感じで、むしろ男子の方が多い?ってくらい男子がいっぱいいた(笑)
で、ステージ真ん中のスクリーンでは時間が映し出されていて、これを見てやっとUVERのライヴに来たな!って感じがした。
いつからこういうことやり始めたのか知らないけど、これのおかげか時間ぴったりにライヴ始めるようになったもんだからびっくりだよね(笑)
3年前は10分遅刻したのに・・・
10秒前からみんなカウントし始めて、本当に時間ぴったりに照明が落とされた。
スクリーンに映し出されたのは「2005」の文字とその年に発売されたシングルのジャケット。
そこから「2006」「2007」と次々に映し出されていくUVERworldの歴史。
もう、これだけで泣きそうだった。
私が初めてUVERの楽曲を聴いたのは2007年の夏、ラジオから流れてきた『シャカビーチ~Laka Laka La~』だった。
誰が歌ってるのかも知らないのに、この曲良いな~~って一瞬で好きになった。
次またラジオで流れたら歌手名と曲名覚えるんだって意気込んでたけど、結局その「次」は訪れなかった。
そしてしばらく経ち、姉が「この曲良くない?」って言ってきたのがドラマ「働きマン」の主題歌『浮世CROSSING』。
聴かされたとき、素直に良い曲だと思った。
でもなんか姉に先に見つけられたのが悔しくて、素直になれなくて、興味無いフリしちゃったりして。
次に発売された『激動/Just Break the limit!』は、姉がどうしても欲しいのに手持ちの金が無いって言って仕方なく割り勘で買った。
でも本当は、私も欲しかったからお金出したなんてこと、姉は今でも知らない。
『恋いしくて』から『AwakEVE』までは姉がひとりでお金を出してCDを買って、ずるい私はそれを姉の部屋で姉と一緒に聴いて満足してた。
ずっと興味無いフリをしながら・・・
ある日『AwakEVE』を歌詞カード見ながら聴いてた時、私はすごい衝撃を受けて。
『Forget』という曲。
「あなたは長生きしてね」
最後に残していった あの人の優しい寝顔も
立ち上がれないくらい 悲しい出来事だったのに
楽になっていく自分が大嫌いだ
UVERworld 4nd Album『AwakEVE』10曲目に収録『Forget』より
この歌詞を見て、小学生の時クラスメートがひとり天国へ逝ってしまったことを思い出した。
なんで忘れてたんだろう。
なんでこんな辛くて悲しかった出来事を、忘れてたんだろう。
そう思ったら涙が止まらなくなって自分の部屋で静かに泣いた。
それからもっとこの人達の曲を聴きたい、知りたいと思うようになって、姉の部屋からこっそり『AwakEVE』を盗んだ。
今まで観たことが無かった『AwakEVE』のDVDを再生した。
そこで私はまた衝撃を受けた。
いつだって 愛で救われた事実を
人は忘れられないんだ
UVERworld 3rd Album『PROGLUTION』1曲目収録『Roots』より
冒頭のこの歌詞で、この歌詞を歌うTAKUYA∞を観て、衝撃を受けた。
こんなに全力で歌を歌う人を今まで見たことがなかった。
この曲の歌詞が知りたい。
このPVを観終わったらすぐに私は姉の部屋にとんでいって『PROGLUTION』の歌詞カードを開いた。
そこで私は3度目の衝撃を受ける。
TAKUYA∞の音楽に対する思いがそこには綴られていて、歌詞なんか読まなくてもこの文章を読んだだけでこの人が『Roots』に込めた想いが伝わってくるようで。
この瞬間から私はTAKUYA∞の生き方、考え方、全ての虜になった。
長くなったけど私がUVERworldを好きになったきっかけはただ楽曲が良かったからだけじゃなく、私に無いものをTAKUYA∞は持っていて、それに憧れたというか、素敵だな、好きだなって思ったからであって。
この人は過去に大切な何かを失っていて、何かを変えたくて変えようとしていて、その我武者羅な姿がかっこよかった。
この人から溢れてくる言葉のひとつひとつが、私には新しくて心に沁みた。
ちなみにあの時ラジオで聴いた曲が『シャカビーチ~Laka Laka La~』だっていうのも、この曲を歌ってたのがUVERだっていうのも、気付くのはまだ少し先の話です。
「2008」「2009」と流れていくスクリーンを見て、私は自分が思っていたよりもずっと長くUVERworldを見続けてきたんだと感じた。
ずっと自分は新規Crewだって思ってたのに、気付いたらもうあれから7年近く時が経っていた。
一曲目、『儚くも永久のカナシ』
この曲が始まった途端、会場が一斉に大合唱し始めて。
忘れてた、この人達(Crew)一緒に歌うんだった。
ずっとヴィジュアル系のライヴに行ってたからこの感覚が久しぶり過ぎて驚いてしまった(笑)
まあずっと合唱してたわけではないけれど、自然とみんなで歌い始めるのって凄いなあって。
ヴォーカルが「歌って!」とか煽ったりしないと応えないバンギャルちゃんとは違い、自然と歌って自然と盛り上がるこの会場の熱気が凄まじくて(笑)
これがUVERworldとCrewの絆なんだなあって。
『激動』『Roots』は本当に聴きたかった曲で、開始3曲で既に懐かしさの海に溺れる私。
銀テープが発射されたのは4曲目『HOME微熱39℃』
テープが舞う光景を下から見るのってやっぱり綺麗だね。
そして嬉しい。
『~流れ・空虚・THIS WORD~』が終わった後、次の曲フリのためにTAKUYA∞が話し始めて。
10年前に想像してた10年後とは違うって言ってた。
違うっていうのはきっと想像してた未来よりも良いって意味なんだろうなあって、そんなことを思いながらTAKUYA∞の話を聞いて。
TAKUYA∞「10年前、あの頃ガムシャラになってやってた曲を!!インディーズVer.の『D-tecnoRize』でやってやるよ!!!『D-tecnoRize』!!!!」
ってかっこよく曲フリして、会場のボルテージも最高潮に上がった!!
のに!!!!
メンバー「・・・・・・・・・・・・」
会場「・・・・・・・・・・・・・・」
TAKUYA∞「・・・ではなかったようです(笑)」
ま じ か よ (笑)
TAKUYA∞「うわ~~~やっちまった~~~~」
って言いながらマイクスタンド持ってしゃがみこむTAKUYA∞の超絶可愛いこと!!!!!!!!
TAKUYA∞「ちょっ、こらアカン!空気変えたい!集合!空気変えたい!」
とりあえずメンバー集めて「空気変えたい」を連発するTAKUYA∞氏。
ステージの真ん中で丸くなる6人。
その光景を微笑ましく眺めるCrew。
TAKUYA∞は「空気変えたい」とか「音楽を楽しもう」とかとにかく連発してて子供みたいになってたけど、6人で何かを話し合う姿はやっぱり素敵でかっこよくて。
TAKUYA∞「彰、札幌のギターにしようや、持って来よう」
どうやら彰が一度提げたギターを別のギターに変えるらしく、しばしギター待ちになる会場。
TAKUYA∞「いや~(照明さん)あんま明るいと恥ずかしいから照らさんといて?」
そう言って左手の甲で両目を隠すTAKUYA∞氏。
そして「セトリ全然違うし(笑)」と呟く可愛さよ。
セトリは何を間違えたのか言ってくれなかったけど、空気を変えるためにUVERがいつもどうやって楽曲を作ってるのか(「音遊び」とTAKUYA∞は言っていた)を見せてくれるそうで。
TAKUYA∞「俺、良い音色は名曲を産むと思っていて」
とここでギターが到着。
TAKUYA∞「このギター札幌で買ったやつでさ、めちゃくちゃ良い音色なんだよ。」
ここで彰が軽くギターを弾いてくれて。
TAKUYA∞「良い音やろ?良い音色は名曲を産むと思っていて、たとえばこのフレーズ。これだけでいろんなメロディーをつけることが出来るんだ」
そう言ってTAKUYA∞はおそらく即興で彰の弾くフレーズにメロディーをつけて歌ってくれた。
TAKUYA∞「こんなのとかね。じゃあ次はB’z先輩のこの曲…」
ゆっくりと12月のあかりが灯りはじめ
慌ただしく踊る街を誰もが好きになる
歌ってくれたのはたった2行の歌詞だけだったけど、それでもTAKUYA∞の優しい歌声で『いつかのメリークリスマス』が聴けたことに感激した。
TAKUYA∞「ちょっとテンポあげるとやべえのが出てくんぞ」
そう言ってノリノリで歌い始めたのは松浦亜弥のこの曲。
LOVE 涙色 泣いても泣いても
止まらない
LOVE あの夜で すべて終わったのよ
メールは返さない
Yeah!めっちゃホリディ
ウキウキな夏希望
Yeah!ズバッとサマータイム
ノリノリで恋したい
エコパ以前にもこの3曲をやってる会場があって、なんでこの3曲?!ってずっと謎だったんだけど(笑)ようやくその謎が解けました。
TAKUYA∞「こうやってひとつのフレーズでいろんな曲が出来るけど、俺らはこのフレーズに、こんなメロディをつけたんだ」
何故なんだよ? 言葉以上に 唇から伝わる体温
UVERworld 12th Single『儚くも永久のカナシ』収録カップリング曲『体温』より
『体温』
アカペラで上の歌詞を歌ってくれたんだけど「唇から伝わる体温」をたしか「唇に残ってる体温」って間違えてたような気がする(笑)
しかしこの『体温』を歌うまでの流れがすごく素敵で、セトリ間違えた時に披露するだけじゃなくて毎回やればいいのにって思ったくらいよかった!
UVERworldの音遊び、もっとやるべき。(笑)
そして『SORA』を終えてやっと『D-tecnoRize』!
TAKUYA∞「これをお前らに聴かせたかったんだよ!」
私も聴きたかったです(;;)
『CHANCE!04』もそう思ったけどインディーズVer.だからといって他の曲に劣ってるところなんて何一つ無かったし、それは今のUVERworldが演奏するからそう思っただけなのかもしれないけど、でもそう思わせるだけの気迫というか凄さが今のUVERworldにはあった。
B’z先輩も松浦亜弥もUVER色に染めてたし、確実に彼らは強くなっていた。
何もかもが強くなっていた。
それに気付かされたのは『I LOVE THE WORLD』が始まった時。
TAKUYA∞も言ってたんだ。
「過去の曲だけでツアーやってきてよかったと思ってる。でもさ、やっぱり俺は今が幸せなんだ。過去の曲と共に俺らと成長してきた人もいるだろうしそれは嬉しいことだけど過去の曲は胸に秘めとこうよ。こうやって過去の曲だけでやって最後に3曲最近の曲やるとさ、会場の空気がガラッと変わるんだよ。俺はその瞬間がすげー幸せなんだ」
全部ニュアンスだけど、こんな感じのことを言ったの。
「過去の曲は胸に秘める」
私には難しいことだなと感じた。
『WANNA be BRILLIANT』が終わってからは本当に会場の空気がガラッと変わって、会場のみんなも待ってましたと言わんばかりの盛り上がりをみせていて、私が知らない世界がそこにはあって。
「何もかもが強くなった」なんて言葉だけじゃ伝えられない、言葉にならない感情が一気に押し寄せてきて、その気持ちを押し殺すように私は手をあげた。
会場の熱気に必死になってついていった。
悔しかった。
最後の最後で心から楽しいと思えなかった。
その原因は分かってる、全部自分のせい。
だからこそ誓ったことがある。
もう一度、あの頃の気持ちを取り戻す。
純粋にただUVERworldだけを見ていたあの頃の気持ちを。
そしてもう一度ライヴに行って、今度は心から楽しかったと言えるように自分も強くなりたい。
いや、強くなる。
「静岡!次来るときは新曲ばっかだからな!!!」
TAKUYA∞が言ってたその新曲ばかりのライヴで、もう一度リベンジしたい。
もう一度胸張って「Crew」と言えるように・・・