2015-11-7 RENO 名古屋ell.SIZE
れのさんのライヴに行ってきました。
1stアルバム「UNIVERSE」を引っ提げてのライヴ。
会場はell.SIZEだったんだけど、偶然なのか運命なのか隣にあるell.FITS ALL*1は私が初めてViViDのライヴを見た場所だった。
2014年3月11日。
解散を発表された日から、どんなに悔やんでも、終わったことだと言い聞かせても、あの日に戻れたら…と何度も考えてしまった。
あの日の握手会で「ずっとViViDでいてください」「ずっとViViDのファンでいさせてください」と言わなかった自分を何度も恨んだ。
私なんかの言葉でも、あの5人の気持ちを動かすことが出来たのなら…って。
大切な何かが欠けてしまったような感覚で、私はまた同じ場所に立っていた。
ell.FITS ALLの前。
今日はここじゃない。
なんでここじゃないんだろう。
って思いながら「RENOさんのライヴに来たんですけど…」ってキレ気味で列を整理するスタッフにどこへ並べばいいのか聞く私。
可愛くない。
歩道橋で列に並んでいると、気付いたことがあって。
ほとんどの人が今回のツアーグッズを身に着けていた。
タオル、パーカー、リストバンド…
iPhoneカバーがViViDのグッズだった人は数人見かけたけど、ViViDのタオルやTシャツを身に着けてる人は誰一人見なかった。
正直、さみしかった。
V-NATIONに行ったときはViViDのタオルやTシャツを身に着けている人をたくさん見かけた。
シンのグッズがあったわけじゃないから当たり前なんだろうけど。
だからこの日も私はViViDのタオルを持って行った。
私が金欠なのが一番悪いけど、れのさんには申し訳ないがグッズのお値段が高くて手を出せなくて。
だから代用として、それこそ初めてViViDのライヴに行ったときのタオルを私は持って行った。
まさか誰も持っていないなんて思わなかった。
もうこの人達は、前に進んでるんだ。
この中で私だけがいつまでも引きずってるんだな。
みんなを見てたらなぜかそんな気持ちにさせられて、私はこの日一度もViViDのタオルを使わなかった。
ell.SIZEは一番後ろにいてもステージにいる人の表情がはっきり分かるほど小さな箱だった。
教室よりもひとまわりほど小さい印象を受けた。
17時36分、会場の照明が落とされ始まったライヴ。
まずはれのさん以外の楽器隊が登場。
もちろんそこにはりょーがくんの姿があって。
メインがれのさんなのだから当たり前のことなんだけど、今になってこの演出が少しさみしかったりもする。
あくまでも、りょーがくんはサポート側の人間なんだなあ…って。
遅れて登場してきたれのさんはサングラスをしてギターを弾き始めた。
3曲目「Milky Way」4曲目「apollo」と序盤でバラードが続く。
「apollo」の演奏中、ふっとあの時のことを思い出した。
真ん中にいるのはシンなのに、シンを見ている気がしない。
4人の顔がちらついて曲に集中出来ない。
私はいろんな思いが込み上げて来て、しばらく涙が止まらなかった。
V-NATIONで味わった、あの感情が今の自分には全く無かった。
どうしてだろうか?
答えを出すのは簡単だった。
多分、りょーがくんがいたから。
れのさんがひとりでステージにいたら、また違う何かを思ったと思う。
れのさんの隣にりょーがくんが居てくれることが、こんなにも安心するんだって。
れのさんをひとりにしないでくれてありがとうって。
そう思ったら涙が溢れてきた。
バンドが解散して、りょーがくんが事務所に残った理由を私は知らないけど、れのさんの隣にりょーがくんがいるこの現実が私は嬉しかった。
随分勝手な解釈だと思われるだろうけど、本当に2人が今でも同じステージでギターを弾いてくれることが嬉しかったんだ。
れのさんのMCは想像してたものと少し違って、とても面白かった。
れのさんが基本的に喋って、曲に対しての想いとか、あわよくばViViDの頃の話なんかも聞けるのかなって思ってたけど、そうじゃなかった。
前田さん、大桃さん、りょーがくんと4人での打ち上げの話、4人で呑んでるときの話、昨日の打ち上げで起こったれのさんのおっちょこちょいな話…
もちろん今回のアルバムの曲についても話してくれて、れのさんが話すけど基本的には4人で会話をして、ときにはお客さんと会話をして、終始とても良い雰囲気だった。
でも一度だけ、とても真剣な話をしてくれた。
アルバムの曲を、まるで自分の子供のようだと話していたのだけれど。
【11/7 RENO名古屋レポ18】
「なんかね、10人の子供がいるみたい。…頑張っちゃうぞ!みたいなね(笑)バンドやってるときも最初はそう思ってたけど…慣れちゃうんだよね。曲が出来て当たり前、PVが撮れて当たり前…人間って慣れちゃうものだと思うの。」→
— ちづる (@NSCrew_) November 8, 2015
【11/7 RENO名古屋レポ19】
「天狗になってるときって人から何言われても気付かないじゃないですか。その鼻を折られなきゃ挫折したり悔しいっていう気持ちに気付けない。でも俺はそういうことも必要だと思うんだよね。」→
— ちづる (@NSCrew_) November 8, 2015
【11/7 RENO名古屋レポ20】
「職場でいじめられたり学校でいじめられたりしても10年後には絶対笑い話に出来てるし、そういう思いをしてたら同じ思いしてる人の気持ちだって分かってあげられるし…だからって率先して苦労しろっていうわけじゃないけど、俺はそれも必要なことだと思う。」
— ちづる (@NSCrew_) November 8, 2015
ちゃんと記憶してたわけじゃないから全部こんな感じだったよ~~っていうニュアンスで申し訳ないんだけど、れのさんは辛い思いした分ライヴに来て日頃の思い全部吐き出してパワーに変えてくれたらそれが俺のパワーになるって言ってくれて。
その言葉を聞いて私ははっとさせられた。
「辛いこといっぱいあると思うけど、今日のライヴで少しでも何か吐き出して明日から前向いて生きて行こうと思ってくれたら…」
これは、初めてのライヴで「夏風~endless love~」の前のMCでシンが言った言葉。
公に言うのは初めてになるけど、シンのこの言葉は私がライヴに行く理由をつくってくれた言葉で凄く大事にしてる言葉。
あの頃、仕事をしててもお金を使う楽しさを私は知らなくて、何のために仕事をしてるのかが分からなかった。
パワハラが原因で4か月で仕事を辞めたこともある。
正直ライヴに行くことがストレス発散になってるのか分からないけど、今の私は間違いなく好きなアーティストのライヴに行くために仕事をしているわけで…
れのさんのあの言葉は今の私には痛いほど響く言葉だった。
あのMCの流れからの「White page」はずるい。
シンのあの言葉を聞いたときも「夏風」でずっと泣いてたけど、「White page」の最初のピアノの音だけで泣いてしまった。
あの日から私はライヴに行くために仕事をし、お金を使って、好きな人達に会いに行っている。
それが生きがい。
生きる楽しさを教えてくれたのはViViDだった。
そのViViDがいなくなっちゃうもんだから意地みたいに他のアーティストのライヴにも行ける限り行って。
行ける時に行かなきゃ後悔するって。
そしてれのさんの言葉でまた大切な気持ちを思い出させてくれた。
いついなくなるか分からないからライヴに行くなんて、そんな悲しい理由で行くのはもうやめようと思った。
これからは、純粋に好きだから、会いたいからライヴに行くんだって思わせてくれた。
ありがとう、れのさん。
そうそう、昨日パシフィコ横浜のドキュメント映像見てたんだけど、
びっくりした。めちゃくちゃ聴いたことある、、、、 pic.twitter.com/RM8iyYDco3
— ちづる (@NSCrew_) November 11, 2015
パシフィコの楽屋でれのさんが弾いてる(と思われる)曲が「White page」でした。
めちゃくちゃびっくりした。
えっ?なんで弾いてるの???
って最初は頭が混乱したけど、それだけ時間が無かったんだろうなって考えたらなんとか混乱も落ち着いた。(笑)
解散ライヴの日に楽屋で弾くとは随分余裕だな?!とも思ったけど、その逆で余裕が無かったんだろうなって。
しかし事務所も知ってか知らずかあのシーンを円盤に収録するとはいい度胸してやがる・・・
この日のアンコールは大阪のレポで見たから知ってたけど、「「夢」~ムゲンノカナタ~」だった。
ViViDの曲で一番盛り上がるのってどうなんだろう…ってライヴ中にちょっと思ったりもしたけど、何よりれのさんが一番楽しそうだったから大丈夫でしょう!!(笑)
「ガラス玉の中広がる~」のとこでめちゃくちゃかっこつけるれのさんも、ギターソロになった瞬間待ってましたと言わんばかりにれのさんに咲くお客さんも、最後の頭振り乱すところでれのさんが人差し指で頭つんつんってやって頭振れよ?って目で訴えかけてくるのも、ぜーんぶ楽しかった!!!
楽しかったけど!
歌のない「「夢」~ムゲンノカナタ~」はすごく寂しかった。
この曲をやってる間だけ、無性にシンの歌声を求めてしまった。
探してしまった。
やってくれて嬉しかったけど、哀しかった。
終演後のサイン会にももちろん参加して帰って来たんだけれど、どんな会話をしたのかは割愛するとして(笑)終わってから地下鉄乗るために階段下りてたら足がガクガク震えちゃってやばかった(笑)
あと、謎に泣けてきた(笑)
でも、れのさんのライヴに行って明らかにViViDに対する想いは変わった。
ちょっと前までは、解散したことは知ってるけどまだちゃんと受け入れられてませんって状態だったんだけど、今はちゃんと解散したって受け入れられてる。
だから昨日パシフィコ横浜の映像見てたんだもの(笑)
全部れのさんのおかげです。
シンが活動し始めたらまた分からないけど(笑)
とりあえず、あの日より私は強くなれたはず。
りょーがくんのバースデーライヴには行けないけど、絶対素敵なライヴになると思う。
イヴくんもまたライヴやるみたいだし…
こーきはTwitterとかインタビュー記事とかブログとか読んでて一番この人が音楽やV系に未練あるんだなって分かるしぶっちゃけると将来も不安。
ViViDが解散したこと本当は後悔してるんじゃないかとも思ってしまう。
それでもちゃんと自分が掲げた目標は達成してもらわなきゃ困る。
ViViDは、解散したんだ。
それをはっきり言えるようになっただけでも、私は進歩してるはず。
もっと強くなるよ。
強くなれる。
だからね、シンくん早く帰っておいで。
どんな形であろうと帰ってきてくれるのなら、私はずっと応援し続けるから…
*1:大須観音にあるライヴハウス。1階にElectric LadyLand、3階にell.FITS ALL、隣にell.SIZEという3つのライヴハウスが密集している。